レストア技術者の仕事内容
もともとレストアには「元の状態に戻すこと。復元すること」といった意味があります。クラッシックカーや生産中止となった車種など、今は生産されていない車をよみがえらせるのがレストア技術者の仕事です。中古車や廃車同然の状態から修理や補修を行うので、熟練したレストア技術や膨大な時間、コストを要します。旧車の場合は部品がすでに無い車もあるので、その場合はレストア技術者自らが部品を手作りすることもあります。作業領域はボディ、足回り、内装、塗装、板金からチューニングまで非常に多岐に渡り、レストア技術者には車一台分作り上げるくらいの技量が必要だとも言われています。
レストア技術者はこうした専門知識に加え、こだわりと愛着をもって一台ずつ丁寧に仕上げていきます。
レストア技術者をめざすには
レストア技術者になるための必須資格は特にありませんが、一般的な自動車整備士以上の専門知識と技術が必要です。そのためレストア技術者になるには最低でも自動車整備士3級の資格は取っておいた方が良さそうです。出来れば2級以上が望ましく、持っているとレストア技術者としての仕事の幅も広がるでしょう。
自動車整備士の国家資格は、1級、2級、3級、特殊の4つの級があります。資格を取得する方法はいろいろありますが、国土交通大臣指定の専門学校で自動車整備の知識と技術を学び、受験資格を取得するのが一般的なようです。国家試験は学科と実技があり、指定された専門学校に通っておくと実技試験が免除され、受験に有利になります。
自動車分解整備工場には、一定数以上の自動車整備士資格者をおくことが法律で定められているため、レストア技術者にならずとも自動車整備の世界で活躍するには欠かせない専門資格といえます。そのためにも、まず自動車整備関係の専門学校に通い、技能を身につけた方が良さそうです。
また、レストア技術者には自動車整備技術だけでなく機械工学や旋盤加工、電気関係の知識も必要になりますので、こういった専門学校でしっかり学んでおくと、プロフェッショナルへの近道になると言えるでしょう。
レストア技術者に求められるもの
レストアファンなどのコアな層からの需要が高まっている上に、熟練工を育て技術継承をしたいという業界の意向があるため、今後のレストア技術者の将来性は安定した傾向に向かっていると言われています。しかし、その分求められる技術は生半可なものではありません。車が古いために部品が取り寄せられないことも少なくありませんし、解説書やデータが存在しなくても、独自の発想力や培った技能を生かしてオリジナルの状態に戻していかなければなりません。自分が納得してもお客が納得しなければ商売にならないため、レストア技術者にはより高いニーズにこたえていく努力が必要です。
また、1台の車のレストアに1年かかるということも珍しくなく、地道な作業にも耐えられる根気もなくてはなりません。レストア技術者には、人一倍の車に対する愛着やこだわりが求められると言えそうです。
レストア技術者のお仕事詳細
| レストア技術者の勤務先 | いきなり希望のレストア工場で働けなかったとしても、カーディーラーや修理工場で修業を積むと良いでしょう。実力次第では独立して工場経営という道も可能です。 |
|---|---|
| レストア技術者の給与 | 持っている資格にもよりますが、初任給はだいたい17~20万くらいと言われています。経験を積むごとに独自の発想力や、顧客との関係次第で安定した発注が望めます。 |

