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自動車整備・モータースポーツの用語集
整備士
- 自動車整備士
- 自動車メーカー、自動車整備工場、カーディーラーなどで自動車の点検、整備などを行う技能者のこと。現在、安全システムや温暖化対策に関する技術・知識を有し多様な要望を満たす整備士へのニーズが高いと云える。なお資格等級は、1級から3級まで。それぞれ要求される技能レベルが異なり、必要な実務年数も違う。また資格の種類は車の大きさやタイヤの数、エンジンやパーツで分かれてく。
- 二輪自動車整備士
- カー用品店、ガソリンスタンドなどで自動二輪車(オートバイ)の修理や点検、整備を行う技術者のこと。基本的には単独で作業にあたり、整備や消耗部品の交換の他、ライダーの運転のクセや体型といった一人ひとりに違った対応ができる技術力や判断力も問われる。資格等級は、1級から3級まで。要求される技術レベルや実務年数は等級で異なる。就職して仕事をしながら、徐々に資格を取っていくことが一般的と云われる。
- 特殊整備士
- 自動車タイヤ整備士、自動車電気装置整備士、自動車車体整備士として各分野の専門性を有している者のこと。なお、コンピュータ技術を含む車体整備士などの高度な教育には膨大な時間と費用がかかり、整備現場はこのような労働力の確保が難しいと云われている。今後、専門・先端技術を身につけた特殊整備士が安定的にどの現場にも配置できる環境が望まれる。特定の学校で特殊整備士養成課程を修了すれば卒業と同時に資格が得られる。
工具
- レンチ
- ボルト、ナットなどを回すための工具で、その用途や形状によって様々な種類がある。日本では、先端が開放されたものをスパナ、それ以外をレンチと呼ぶことが多い。T-レンチは、「T型」の形状により理想的な力をボルトに伝えられる。他にも六角形のボルト・ナットを回すソケット・レンチや調節ネジが付いているモンキーレンチ、両側に穴の空いためがねレンチ、一方がスパナの口になったコンビネーション・レンチがある。
- スパナ
- ボルト、ナットなどを回すための工具で、一般的にはボルトを全て囲わないもののこと。オープンエンドレンチとも呼ばれる。「自動車整備」ということでまず浮かぶのがスパナで、マンガやポスターでは頻繁に登場するが、ボルトヘッドを傷めたり、上手く回せないなどといったマイナス面も多い。ただし、スパナはレンチに比べてボルトを早く回せるなどの利点もあり、本締め作業のレンチとの併用で使う、などという場面において、やはり多く使われている。
- ジャッキ
- 人力で対象物を持ち上げ、支えたり圧力を加える道具。ジャッキは、タイヤ交換など自動車の片輪を持ち上げる用途が非常に多い。機械式、液体作動式、空気式といった3タイプがあり、きちんと整備されているジャッキであれば初心者でも時間を掛けて操作することで持ち上げることができる。また災害時、家屋などの下敷きになった人の救出に役立てる事もできる。複数のジャッキを使うことで不安定に折り重なった柱や壁を押し上げて固定し、一刻を争う任務を遂行する。
- ドライバー
- ねじを回す用途に使われる工具。プラスドライバー、マイナスドライバーといったJIS(日本工業規格)の規格内のドライバーと規格外のドライバーがある。それぞれその形状やサイズに適した用途があり、例えばハンマーで叩いて使用することを前提とした貫通ドライバーや普通のドライバーの長さでは入らないような場合に使用するスタビドライバー、専用のハンドルと組み合わせて使用するドライバービットなど様々な場面で使い分ける必要がある。
- ノギス
- 定規とパス(幅を測る道具)を組み合わせたもので、1/20mmまで測定が可能。現在ではデジタルノギスが普及しており、デジタルでは1/100mmまで測定ができる。たとえばブレーキパットの残量を測定する際、整備記録簿にそれを記載する必要があるが、目盛りが読みづらいときは止めネジを軽く締めてスライダが動かないようにしてから目盛りを読む事ができる。またパイプの外径、内径やタイヤの残り溝の測定でも使用する。
- プライヤ
- 整備の基本工具で「つかむ」といった作業に多く使われる。例えばラジエターホースのクランプをつかむ、ねじ山のなめたネジを回す、ホースのバンドをつかむ、スナップリングを外す、といった用途が挙げられる。なお見た目はペンチに似ているが、通常のペンチよりも挟む部分が広がる構造になっている。種類はコンビネーションプライヤ、ウォーターポンププライヤ、スナップリングプライヤ、ロッキングプライヤがある。
構造
- エンジン
- 燃料を燃焼させることで動力を生み出す機械。市販されている自動車のエンジン(レシプロ)は内燃機関とも呼ばれ、燃料が爆発することで得られるその動力は、1秒間に100回以上回転させることもできる。現在、内燃機関から出る排気ガスの排出量と燃料消費には大幅な見直し・削減が掲げられ、たとえば「平成22年排出ガス規制」というガソリン車およびディーゼル車規制の施行に際しては、汚染物質の削減と低燃費を実現させた新たなクリーンディーゼルが開発されている。
- 駆動装置
- エンジン内で発生した動力を駆動部分に伝達し、実際に自動車を動かす装置。トランスミッションやクラッチがこれにあたり、500キロ以上ある車を 人が動かす上で最も重要な要素だと云える。トランスミッションは動力伝達の回転数、速度、トルク(※回転に加わる力)を変換する変速機で、マニュアルトランスミッション、セミオートマチックトランスミッション、オートマチックトランスミッション、無段変速機の4つの種類がある。
- 制動装置
- 運動を停止・減速させる装置でブレーキのこと。車の用途や価格で種類が異なり、スポーツカーや高級車は雨天でも性能を維持するディスクブレーキが使われ、大型のトラック・バスには強い制御力と安価なドラムブレーキが使われる。なおブレーキの進化は顕著で、ABSやTCSは80年代に既に開発され、90年代以降は急ブレーキに瞬時に対応するブレーキアシストや前後輪のブレーキバランスを自動で制御するEBDが登場している。
- 電装
- オーディオやカーナビ、エンジンコントロールユニットやヘッドライトなど車に装備する各種電子機器をいい、ボディ全体が電子部品に覆われたイメージは「電子の繭」とも呼ばれる。とくにカーナビの登場は、GPS機能が戦車や艦船からの流用だという話題とともに最も画期的であった。ちなみに電動機を動力源とする電気自動車であるが、歴史は古く、最初のガソリンエンジン車(1891年)の5年前には既に登場している。
- 燃料
- 化学反応を起こし、エネルギーを生み出すもの。現在もっとも消費される燃料のガソリンだが、地球の温暖化、人体への影響また原油価格の高騰などから、その代替燃料として電気ー燃料電池ー電気とガソリンのハイブリットー天然ガスー太陽電池ー液化ガスーバイオ燃料などが普及し始めている。なお「揮発油税及び地方揮発油税」とも呼ばれるガソリン税に含まれる暫定税率分の租税は、暫定処置(臨時の措置)と云われながらも30年以上国民によって払われ続けている。
- ボディー
- 車体および外装のこと。種類によって様々であるが、自動車のボディーは通常、強度を保ちつつ軽く作られることが理想的である。殆どの車はモノコック構造でフレームとボディが一体となっているが、トラックやバスはフレーム構造(セパレートフレーム)と呼ばれ、重量物を載せる場合は適している。現在では、安全性や快適性を向上させたボディーが開発され、例えば「歩行者傷害軽減ボディ」は万が一の事故の際、歩行者への衝撃を可能な限り低減させる。
法律
- 道路運送車両法
- 整備技術の向上を図り、整備事業の健全な発達を促進する法律が道路運送車両法である。近年、自動車のリコール制度に関して法改正が行われた。この制度は、設計や製作が原因で事故が起こる可能性がある場合、メーカーが国土交通大臣に届け出るものである。しかしながら制定以降にも、例えば三菱自動車の大型車のタイヤ脱落問題において、同社がリコールを不正に回避してきた実態が明らかになっている。
機関(整備)
- 日本自動車整備振興会連合会
- 全国各地の自動車整備振興会および自動車関連事業の団体によって組織され、整備事業における設備改善や技術向上、健全な運営を促進している。また保安基準の検査技能を養成するために、全国各地で講習を行なっている。日本自動車整備振興会連合会のホームページにはFAINESというページがあるが、これは「整備マニュアル」や新型車・新機構の紹介、回路図、点検基準値、標準作業点数などさまざまな情報を掲載するページである。
- 国土交通省自動車交通局
- 整備事業を管理する部課をもつ国家機関。自動車分解整備業の現状や経営状況の実態を様々な観点から調査し、統計をとっている。 また整備士が自動車の整備工場を経営したいという場合、まず管轄内の運輸局長(東北の場合は東北運輸局〈宮城県〉)の証明を取得する必要がある。環境・安全の観点からディーゼルクリーン・キャンペーンなども国土交通省が主導で実施している。
機関(モータースポーツ)
- 国際自動車連盟
- モータースポーツを統括する国際的な組織で1904年設立。現在、世界118ヶ国がFIAのモータースポーツ部門に加盟しており、日本ではJAF (日本自動車連盟)がこれに属している。なおアメリカでは、NASCARやNHRA(ドラッグレースを開催)がACCUS(FIA加盟のアメリカ自動車競技委員会)傘下の独立組織だが、これもFIAのルールに準拠したうえでアメリカ国内のルールで各種レースを開催している。
- 日本自動車連盟
- オーナードライバーの権益を保護する目的で設立された社団法人。主な業務は、ロードサービスや関連する様々な情報サービスである。また、日本を唯一代表する四輪モータースポーツ統括団体(Authority Sport Nationale、通称:ASN)でもあるフォーミュラ・ニッポンなど国内で行われるモータースポーツイベントにおける講習会のスケジュール、競技車両や備品の公認などを行っている。
協定
- コンコルド協定
- 1981年、国際自動車連盟(FIA)とフォーミュラ・ワン・アドミニストレーション(FOA)によるF1世界選手権の共同運営が決められた協定で、開催地のフランス・パリ市のコンコルド広場からその名が採られた。選手権に参戦するコンストラクター(製造者、チーム)はこれに従う必要があり、例えば4ストローク10気筒5バルブ(1気筒)以下・排気量は3000cc・加給機はNGといったエンジンにも細かい規制がある。
モータースポーツ
- モータースポーツ
- 飛行機、モーターボートも含むが、とくに自動車やオートバイ、カートなどのエンジンを搭載するマシンのレースをいう。国際自動車連盟によって運営され、競技ルールや技術規定の制定、レース記録の公認やドライバーへのライセンス発行などが行なわれている。なお競技の場所は、レース場はもちろん、市街地で行なわれる公道コースや、山道や林道、河原、砂浜、砂漠など困難な場所の走破性を競うものまで様々ある。
レーシングカー
- プロトタイプカー
- プロトタイプとは原型とか試作とかの意味で、レース参加を主目的とした試作車のこと。基本的に2座席でヘッドライト・テールライトを装着している。同じ純レース用車両のフォーミュラカーと異なり、4輪ともボディで覆われている。代表的なのはグループCカーと呼ばれるマシンで、F1やCARTのようにスプリント専用マシンではなく、ルマンのような長距離レース(耐久レース)用に設計されている。
- ストックカー
- 自動車レースの競技形態のひとつで、アメリカ合衆国を中心に世界中で各種の選手権が開催されている。本来は量産され一般的に市販されている自動車を使用していたが、今日においては、このストックカーレース専用に製造された特別な自動車を区別するために用いられている。
- ラリーカー
- ラリーはレースとは異なり,サーキットのような固定の「競技場」を持たない、一般公道上で行われる競技であり、使用される自動車をラリーカーと言う。大抵の場合、1台にドライバーとナビゲーター(コドライバーとも言う)の2名が乗り、正確さやスピードを競う。市販車の改造ベースだが、市販車の設計段階では考えられない速度で走行するため、車体にツーリングカーとして使用される車以上の頑強な補強をしているのが特徴である。
- ツーリングカー
- ツーリングカー(一般に市販されている車両)によるレースをツーリングカーレースと呼び、そのレースに使用される車を指す。個人から複数人で一車両を操縦又は同乗し競技を行う。距離もスプリントから24時間耐久と様々なレースを展開している。それぞれのレースの規定において車両への変更は限定され、市販車の域を一定以上はみ出さないようにされている。
- フォーミュラカー
- 「車輪とドライバーがむき出しになっている」というフォーミュラ(規格)にそって設計された、F1などに代表される競技用自動車(レーシングカー)であり、レース用車両の最高峰である。同じ純レース用車両で2座席のプロトタイプカーと異なり、4輪ともタイヤが露出しており、ヘッドライト・テールライトも装着していない。主に短距離レース(スプリントレース)での走行が目的。
世界3大レース
- インディ500
- インディアナポリス500マイルレースのことで、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス市近郊のインディアナポリス・モーター・スピード ウェイで行なわれる。また、レースに直接の興味がない人でも、フェスティバル・クイーンコンテストや全米最大規模のミニマラソン、パスタディナー パーティや100近いグループが参加するパレード、子供のお祭が開催される。
- モナコGP
- モナコ公国のモンテカルロ市街地コースで行われるF1のレース。そのユニークな名前で、F1サーキットの中でも屈指の知名度を誇るコーナーが 多数存在する。これらはグランドホテルヘアピンや王立カジノの前を通るカジノスクエアといった周辺の施設に由来し、ラスカスコーナー(レストランの名前)は、グランプリ中屈指の難易度(2003年の改修でやや易化した)でドライバーを試すヘアピンと云われている。
- ル・マン24時間レース
- フランスのル・マン市にあるサルテ・サーキットで行われる耐久レースのこと。 第1回目は1923年に開催された。毎年夏至に一番近い土日に開催され、24時間を3人のドライバーが交代しながら走行し、最も多い周回数を重ねたチームが優勝となる。 かつてコースの片側に競技車を配置し、ドライバーが反対側から駆け寄って乗車するル・マン式スタートという形式があったが、1969年限りで廃止されている。
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